お客様の声 – コクヨ株式会社様:文具業界初!誰もが「商品価値」に等しくアクセスできる社会をめざして

環境に優しい素材活用や製造工程の見直しを通じ、持続可能な社会の実現を目指す取り組みの一環として、文具業界で初めてAccessibleCode®を採用いただきました。

 ハサミのSAXAシリーズと、針なしステープラーのharinacsシリーズへの導入の背景や反響のほか、ダッシュボードの活用方法や今後のビジョンについてお聞きしました。

アクセシブルコード導入の背景について

 どのような課題に対して、アクセシブルコードの導入を決めましたか?

弊社のマテリアル目標の一つである「Well-beingの向上」を実現するため、視覚に障がいのある方や海外のお客様を含め、より多様な方々にとって分かりやすく、選びやすい商品パッケージを目指す必要がありました。グローバルに事業を展開していく中で、言語や文化、身体的条件の違いによって商品情報へのアクセスに差が生まれてしまうことは大きな課題であり、誰もが等しく商品価値にアクセスできる手段としてアクセシブルコードの導入を決定しました。

導入いただいた製品を選んだ理由を教えてください。

多くのお客様に長年ご購入・ご支持いただいているハサミのSAXAシリーズと、針なしステープラーのharinacsシリーズを選定しました。両商品はシンプルなデザインである一方、使い心地や構造など細部までこだわった機能や新規性の高い価値を備えており、初見ではその魅力が十分に伝わりにくい側面があります。アクセシブルコードを通じて、それらの価値を正しく伝えられる点に意義を感じました。

導入後の反響

ユーザーや社内の関係者からの反応はどのようなものでしたか?

導入前はQRコードは閲覧数が伸びにくく費用対効果が見えづらいという指摘もありましたが、導入後は閲覧言語や商品ごとのアクセス状況を把握できるようになり、グローバル市場を見据えたマーケティング施策や情報設計の検討が可能になりました。インクルーシブデザインの取り組みに加え、データ活用の観点でも社内評価が高まっています。

具体的なエピソードやフィードバックがあれば教えてください。

harinacsシリーズの中でも、加圧によって穴を開けずに紙を留めるハリナックスプレスは特に閲覧数が多い結果となりました。使い方を直感的に理解しにくい商品ほど、詳細情報にスムーズにアクセスできることが、購買の後押しにつながることを実感しています。

アクセシブルコードの改善点と要望

今後、アクセシブルコードに対して期待する改善や追加機能はありますか? 具体的にこういった点が改善されると、さらに活用しやすくなるという箇所はありますか?

一般的なQRコードが持つ「読み取れる」というアフォーダンスを維持しながら、パッケージや商品デザインに自然に溶け込み、グローバル市場においてもより魅力的に見せられるデザイン表現へ進化していくことを期待しています。デザイン性と機能性の両立が進むことで、アクセシブルコードをより幅広い商品やシーンで活用しやすくなると考えています。

ユーザビリティとアクセシビリティへの配慮

ユーザビリティやアクセシビリティ向上のために、どのような取り組みをされていますか?

視覚に障がいのある方が触って位置を認識できるよう、アクセシブルコードではエンボス加工を採用していますが、素材や生産条件の違いにも対応できるよう、触覚で凹凸を感じられる新たな加工方法の検討も進めています。

パッケージデザイン

アクセシブルコードがパッケージデザインに与えた良い影響や気づきがあれば教えてください。  

商品価値を伝えるだけでなく、「Well-beingの向上」を目指すコクヨの姿勢を国内外に発信できた点で、ブランドイメージ向上にも貢献していると感じています。

HOWS DESIGNで大切にされている「インクルーシブなモノ・コトづくり」という観点から、アクセシブルコードはどのように貢献しましたか?

導入検討にあたり、視覚に障がいのある方と共に文具店を訪れ、購買行動を観察しました。その体験を通じて、情報提供の優先順位が明確になり、結果として健常者を含むすべてのお客様にとって分かりやすい価値の届け方ができるようになったと感じています。

ダッシュボード(QR Translatorマーケティング分析)の活用

ダッシュボードで得られるアクセスデータや多言語利用状況の分析により、新たな発見はありましたか?

アクセスデータを分析した結果、閲覧言語の約半数が外国語であり、インバウンド需要の高さを再認識しました。言語別に閲覧場所も把握できるため、各国のお客様の特性に応じた販促や情報設計に活かせると感じています。

今後、商品企画・マーケティング・営業活動などでどのように活用したいとお考えですか? 

今後は多言語利用状況やアクセスデータを活用し、国や地域ごとに最適な情報設計や訴求方法を商品企画、マーケティング、営業活動に反映していきたいと考えています。

今後の展開・ビジョン

今後、アクセシブルコードを他の商品ラインやサービスに広げていく可能性はありますか?

今回の取り組みを通じて、アクセシブルコードはグローバル展開を見据えたコクヨのものづくりにおいて、効果的だと感じています。今後は対象商品を段階的に拡大していく方向で検討をしています。

コクヨ様として描いている「誰もが使いやすい文具」の今後の展望があれば教えてください。

特別な配慮を意識させるのではなく、結果として世界中の誰にとっても自然に使いやすく、価値を理解しやすい文具を提供することが私たちの目指す姿です。アクセシブルコードを通じて得た知見を活かしながら、今後もインクルーシブな価値を商品・体験の両面から磨き上げ、グローバルに届けていきたいと考えています。

コクヨ株式会社
グローバルステーショナリー事業部
デザイナー/ 大沢拓也様

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