点字は多くの視覚障害者にとって重要であり、その価値は否定できません。しかし、点字がすべての問題を解決するわけではないことも事実です。なぜなら、視覚障害がある方々の中で、点字が読めるのは約10人に1人と言われているからです(特に後天的に視覚障害を持った方々は点字を学習していないケースが多い)。また、商品パッケージのような限られたスペースに点字を載せる場合、情報量にどうしても限界が生じるという問題もあります。更に、商品を販売するメーカーにとっては、パッケージの生産コストにも直結します。
そして、点字は言語によって対応する文字(音)が異なります。 日本語と英語の点字を併記しようとすると、利用者に混乱が生じやすくなってしまうのもこれまでの課題でした。
そのため、点字を超える新しい解決策が必要だと考えました。