導入フロー
アクセシブルコードは、視覚障害者がコードの位置を触覚で認知し、スマートフォンで読み取り可能にするために、印刷面(包装資材)の仕様が決められています。
そのためアクセシブルコードの導入には、商品パッケージ(包装資材)のデザイン改変が必要となります。弊社コンサルタントがご提案から運用までの導入をお手伝いさせていただきます。ご要望によって、業務提携先の印刷会社様をご紹介させていただくことも可能です。
印刷面(包装資材)の仕様
アクセシブルコードは以下の仕様を定めています。
- コードの一辺を29セル(QRコードはバージョン3)以内とする。
- コードの大きさは一辺10mm以上で、余白を入れた印刷幅を16mm(±1mm)とする。
- アクセシブルコードのロゴはQRコードと一緒に併記する。
- 誤認識を防ぐため、商品バーコードと同じ面への印刷は避ける。
- QRコードは色の濃淡で識別をされるため、白黒を推奨。(弱視者にとって白黒は最もコントラスト比の高い配色であるため、その存在が認識しやすいという利点があります。)
印刷面(パッケージ)上のコードの位置は、以下に説明する触覚識別マークのいずれかを使用してください。
- コードを囲む4辺をデボス(凹)加工して、その存在を明示する。
- コードの四隅に直径約1mmの点字上の突起(点字のJIS規格と同じ仕様)を使用する。
コードの位置を触ってわかるようにするには、シールによる貼付やコード全体をエンボス(凸)加工する方法もあります。 しかし、流通上の問題を回避し、既存パッケージデザインで見られる触覚的特徴と混同を避け、識別しやすくするために上記の仕様をとっています。詳細については、「事前研究」をご覧ください。
導入フロー
コンサルティング
お客様のご意向や商品パッケージ(包装資材)に合わせて、最適なご提案をいたします。販売予定数量や、ご利用計画に基づき価格オプションについてご説明します。
お見積り
ご相談の上、導入にかかる総費用のお見積もりをご提示します。
合意契約
お見積りのご確認後、契約書を作成し、両者で確認・押印を行います。
コード発行
コードの画像を先に発行させていただきます。また、この段階でコードを通して配信するコンテンツ(製品情報、使用方法など)データをご提供いただきます。
パッケージデザイン
コード画像とロゴをパッケージデザインに組み込んでいただきます。
コンテンツ制作とローカリゼーション
コンテンツの設計、製品情報の多言語化(翻訳)、システムへの組入れと並行し、音声データ化と調整を全言語で行います。お客様側でもチェックをいただきます。
パッケージテスト
試作パッケージ(デザインサンプル)をお送りいただきます。読み込みテストを実施します。
仕様を満たしていない場合は、改変方法についてご案内します。
最終チェック
コード読み取り後、表示画面の最終確認を行います。
流通開始
問題ないことを確認し、新パッケージの流通をスタートしていただきます。
データ確認
管理画面のIDとパスワードをお客様にお渡しし、画面にログインして統計データ等のご確認をいただきます。
新パッケージがリリースされると、商品情報がどのように、いつ、どこで、どの言語で読み取られたかに関するデータ分析を管理画面から確認できるようになります。